ピヌピヌ〜Web問題対策協議会〜

■各携帯電話会社のフィルタリングサービスについて(2009年9月現在)

 2008年6月11日に、青少年をネットの有害情報から守ることを目的とした、いわゆる「青少年ネット規制法」(青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律)が、6月11日の参院本会議で、賛成多数で可決・成立した。この法律では、有害情報として「犯罪や自殺を誘引する情報」「著しく性欲を興奮させる情報」「著しく残虐な内容の情報」などと例示している。青少年が有害情報を閲覧する機会をできるだけ少なくすることを目的とし、フィルタリングソフト・サービスの普及などを促すものである。

これを受け、2009年4月1日より施行された「青少年ネット規制法」つまり、「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」に基づき、以下に挙げるすべての携帯電話販売各社は、各社様々なアクセス制限サービスを提供している。

基本的には、指定のサイトのみアクセスできる「ホワイトリスト」形式、また、アクセスには不適当とされたサイトを除外する「ブラックリスト」形式の2種のどちらか、あるいは両方を取り入れており、さらにオプション機能を付加したものも見受けられる。

また、各社とも「ブラックリスト」形式については、アクセスを制限するサイトのカテゴリとして「ネットスター株式会社」からの提供データを使用しているが、ここではあくまでも各社から提示されているカテゴリの通りに記述しておく。

各社ごとのフィルタリングサービス内容および他社との相違点、特徴等は以下の通りである。


■NTT docomo

 この会社の特色として、法令で定められている「18歳未満」よりも対象年齢を上げ、iモード契約を伴う新規購入の際に何らかの「アクセス制限サービス」(フィルタリングサービス)の申し込みを原則加入とする年齢を「20歳未満」としていることがまず挙げられるだろう。

「20歳未満」の購入者が新規に「iモード」を契約する場合、親権者から「キッズiモードフィルタ、web制限、時間制限の申し込み」または「『アクセス制限サービス』不要の申込み」がなければ、自動的に「iモードフィルタ」への申込み手続きが取られる、とされている。

なお、20歳以上の顧客が新規に「iモード」を契約する際でも、利用者が18歳未満である旨を確認した場合には上記と同様の手続きになる。つまり「 キッズiモードフィルタ、web制限、時間制限の申し込み」または「『アクセス制限サービス』不要の申込み」がなければ、自動的に「iモードフィルタ」サービス加入申込み手続きが取られることになる。

対象年齢層の他にも、この会社の特色として、用意されているサービスが種類、機能などの面で多岐にわたって用意されていることが挙げられるだろう。

以下で詳細を述べるが、まず基本的な「アクセス制限サービス」が4種類ある。原則加入の「 iモードフィルタ」の他に、低年齢層向けに「キッズiモードフィルタ」「web制限」「時間制限」のサービスが用意され、子どもの安全確保をより強化しようというものである。無論この各サービスはiモード対応の全機種で利用できる。また基本サービスに加え、オプション機能の併用が設定可能であり、フィルタリングサービスの種類は群を抜いていると言って差し支えないだろう。

個々のサービス内容は以下のように設定されており、「ホワイトリスト」「ブラックリスト」形式として大別する機能と、「アクセスするサイトを制限するサービス」と「アクセスする時間帯を制限するサービス」の2種に大別する機能が設定されている。

基本4種サービスのうち「 iモードフィルタ」・「 キッズiモードフィルタ」は「アクセスするサイトを制限するサービス」として、「web制限」・「時間制限」は「アクセスする時間帯を制限するサービス」として扱われている。

(1)「iモードフィルタ」 (月額使用料は無料)

 これは全サイトの中から、 「アクセス制限されるカテゴリ(※1参照)」に該当するサイトを除いたiモードメニューサイト、および一般サイトにアクセスでる。ただしEMA(※2参照)の認定するサイトは、このアクセス制限対象となるカテゴリに属していてもアクセスできる、といった制限サービスである。性質としては「ブラックリスト」形式のサービスである。

※1「アクセス制限されるカテゴリ」
不法(違法と思われる行為、違法と思われる薬物、不適切な薬物利用)、主張(軍事・テロ・過激派、武器・兵器、告発・中傷、自殺・家出、主張一般)、アダルト(性行為、ヌード画像、性風俗、アダルト検索・リンク集)、セキュリティ(ハッキング、不正コード配布、公開プロキシ)、ギャンブル(ギャンブル一般)、出会い(出会い・異性紹介、結婚紹介)、グロテスク(グロテスク)、オカルト(オカルト)、コミュニケーション(ウェブチャット、掲示板、IT掲示板)、成人嗜好(娯楽誌、喫煙、飲酒、アルコール製品、水着・下着・フェチ画像、文章による性的表現、コスプレ、ライフスタイル(同性愛)、宗教(伝統的な宗教、宗教一般)、政治活動・政党(政治活動・政党)に分類されるカテゴリ。

ただし、上記のカテゴリに関しては、「ネットスター株式会社」より提供されたURLデータベースに登録されているURL情報に基づいて、各サイトへのアクセスを制限するものであり、サイトの内容を個別に確認し、アクセスを制限するものではない。
また、サイトのURLがIPアドレス(インターネット上にあるコンピュータのサーバを特定する番号で、32ビットの数字からなるもの)の場合にも制限されるため、本カテゴリに付記しておく。

※2「EMA」

「一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構」の略称。

インターネット上の違法・有害情報から青少年を保護して健全な育成を促進するため、携帯電話向けサイトの安全性を審査・認定する第三者機関。
なお、認定サイトについては随時更新されるため、詳細はEMAのホームページで随時確認が必要だろう。

(2) キッズ iモードフィルタ(申込みが必要。月額使用料は無料)

 これは、グラビアサイトやコミュニティサイトなどを除いた「iモードメニューサイト」に限り閲覧可能とし、他の一般サイトへのアクセスは一切できないサービスである。いわゆる「ホワイトリスト」形式によるアクセス制限サービスである。そのため、たとえ学校の公式サイトなどが「マイリスト」に登録してあっても、アクセスは不可である。ただし、「お客様サービス」や「ドコモプレミアクラブサイト(店舗で使えるクーポン発行や、万が一の故障などに対応するサポートサービスなど、会員限定の優待サービス特典のあるクラブのサイト。登録費・年会費は無料)」などにはアクセスできる。

(3)Web制限(申込みが必要。月額使用料は無料)

 これは、「お客様サービス」など、ドコモの提供する一部のサイト(※3)以外へのアクセスを24時間制限するサービスである。携帯電話を利用する子どもに対し、サイトへのアクセスは許可せず、iモードメールは利用させるという場合には安全性の高いサービスメニューである。

(4)時間制限(夜間)(申込みが必要。月額使用料は無料)

 夜間から早朝(22時?翌朝6時)までの時間帯に関して、 ドコモの提供する一部のサイト(※3)を除き、iモードを使った全てのサイトへのアクセスを制限するサービス。子どもが夜中にアクセスできないようにするものである。ただしiモードメールは利用可能。

※3「 ドコモの提供する一部のサイト」
「お客様サポート」、「お知らせ」などドコモが提供する一部のサイトやiショットメール、iモーションメールに記載されたURL。これらにはアクセス可能となる。

以上の基本4コースに加え、新しく加わったのが次のサービスである。

(5) アクセス制限カスタマイズ(追加メニュー)(申込みが必要。月額使用料は無料)

 これは、キッズ iモードフィルタやiモードフィルタ、Web制限のサービスを利用中に、アクセス制限されるサイトやカテゴリの一部について、制限の設定を変更することができる追加サービスである。このサービスを利用すれば、必要とされるサイトへのアクセスを限定的に許可することができる。

各アクセス制限サービスを利用したまま、必要なサイトだけをアクセス可能にすることができるので、年齢や利用環境に合わせたアクセス制限が可能となる。

なお、その設定時にはパスワード(リミットパスワード)が必要となるため、保護者がパスワード管理をすれば、子ども自身での設定変更ができないようになっている。

注意事項として、「キッズiモードフィルタ」または「iモードフィルタ」と「時間制限」を組み合わせて利用している場合、この「アクセス制限カスタマイズ」で設定した内容は「時間制限」の制限時間帯には適用されないことが挙げられる。

(6) 付記事項

「キッズiメニュー」( 月額使用料は無料)

 現行主流となる「FOMA」契約では、上記フィルタリングによって閲覧できる通常の「iモードメニュー」の代わりに、子ども向けの専用コンテンツである「キッズiメニュー」を表示させることもできる。「 キッズiモードフィルタ」を申し込んだ場合には、このメニュー表示が初期設定となる。

各アクセス制限サービスとの併用が可能であり、ニュース・天気・辞書などの情報・学習系サイトから、「ちゃくしん音・まちうけ画面」などの人気サイトまで、子ども向けに「楽しくて」「役に立つ」サイトが工夫・充実されているため、より制限度の高い「ホワイトリスト」形式でフィルタリングができる。
ただし、直接URLを入力したり、すでに「マイメニュー」として登録されているサイトへのアクセスが可能であるため、注意も必要である。


■au KDDI

 この会社では、法令通り18歳未満の青少年の保護者に対して、その旨を申し出てもらうこととされており、18歳未満の利用者がEZwebサイトの利用契約をする場合には、「EZ安心アクセスサービス」として用意されている「特定カテゴリ制限コース」か「接続先限定コース」の2タイプの基本サービスのうち、どちらかを選択することが原則として必要とされる。

以下で2つのコースの詳細を述べるが、基本的に「特定カテゴリ制限コース」が「ブラックリスト」形式、「接続先限定コース」のコースが「ホワイトリスト」形式のフィルタリングである。親権者から希望コース申し込みの意思表示がない場合は、自動的に「特定カテゴリ制限コース」での申し込み加入と扱われる(ただし、小学生以下の利用者には、「接続先限定コース」を適用)。

また、この会社について注目すべき点として、「『カスタマイズコース NEW』フィルタリングサービス」という新たなコースが本年6月末より開始されていることが挙げられる。

このサービスは、従来の「 接続先限定タイプ」「 特定カテゴリ制限タイプ」の2コースに加え、「全規制タイプ」という3種類目のコースを加えたものを「基本コース」とし、それぞれの基本コースに対して「親権者の許可したオリジナル制限」、つまり、親権者がアクセスを許可したサイトへの接続を可能にする方式を併用し、子どもの成長や環境に合わせて制限内容のアレンジを可能にするコースである。

このサービスの導入により、よりきめ細かいニーズに応えることができるようになったと言えよう。ただし、これは基本的に有料コンテンツであるため、加入しにくい側面も必ずしも否定できない。

では、各コースの詳細を順を追ってまとめてみよう。

まず、従来からある基本サービスとしては

  • (1)接続先限定コース (小学生向け)
  • (2)特定カテゴリ制限コース (中高生向け)

の2コースがある。

(1)接続先限定コース(申し込みは必要。月額使用料は無料)

 これはEZweb公式サイトの中でも、さらに厳選したサイトだけにアクセスできる「ホワイトリスト」形式のフィルタリングである。この会社が独自に定めた「KDDI基準」を満たしたサイトにはアクセスができるが、それ以外のサイトへのアクセスはブロックされる。

学校、塾などの掲示板や、個人の作成しているサイトは、内容を問わずすべてアクセス不可であり、また、例えEZweb公式サイトであっても、不特定のユーザが参加できるサイトなど(※1参照)は制限の対象になる。 このサービスに申し込んだ場合、通常のEZトップメニュー画面に替わり、アクセス可能なコンテンツだけをリストアップした専用メニューが表示される、主に小学生向けのコースとされている。

※1「アクセス制限の対象となる主なサービス」は以下の通り。

  • au one GREE (SNS)
  • au one ブック
  • au one ブログ
  • au Auctions
  • au Shopping Mail
  • PCサイトビューアー
  • オープンアプリプレイヤー

(2) 特定カテゴリ制限タイプ(申し込みが必要。 月額使用料:無料)

 「接続先限定コース」の閲覧範囲に加え、アクセス制限対象(※2参照)のカテゴリを除いた一般サイトへのアクセスが可能なコース。 ただし、 家族や友人間で利用している場合でもコミュニティサイト (SNS、ブログなど) や掲示板などはすべてアクセス不可である。

なお、制限対象となるサイトの中であっても、EMA(前出参照)の認定するサイトにはアクセスが可能となる。

※2「アクセス制限となるカテゴリ」

  • 不法 (違法と思われる行為、違法と思われる薬物、不適切な薬物利用)
  • 主張 (軍事・テロ・過激派、武器・兵器、誹謗・中傷、自殺・家出、主張一般)
  • アダルト (性行為、ヌード画像、性風俗、アダルト検索・リンク集)
  • セキュリティ (ハッキング、不正コード配布、公開プロキシ)
  • 出会い (出会い・異性紹介、結婚紹介)
  • ギャンブル (ギャンブル一般)
  • コミュニケーション (ウェブチャット、掲示板、IT掲示板)
  • グロテスク
  • 成人嗜好 (娯楽誌、喫煙、飲酒、アルコール製品、水着・下着・フェチ画像、文章による性的表現、コスプレ)
  • オカルト

 これは前出の会社(NTT docomo)同様、各サイトのカテゴリ分類はネットスター株式会社より提供されたURLデータベースに基づいたものである。また、このカテゴリに分類されるサイトであっても、EMAにより認定基準に適合していると判断された各サイトはアクセス制限対象外となり、アクセス可能である。

次に、新しく導入されたコースが以下のフィルタリングサービスである。

(4) カスタマイズコース(申し込みが必要。月額使用料は税込み105円。ただし2010年5月末までは キャンペーン期間として無料)

 これは、上述のコースに設定された、以下の基本フィルタリングサービス3種に加え、親権者の許可したオリジナル制限を不可できるサービスである。
基本とされるフィルタリングは以下a?cの3種である。

  • a.「接続先限定タイプ」
  • b.「特定カテゴリ制限タイプ」
  • c.「全規制タイプ」 (お客さまサポートなどのみ、アクセスが許可され、それ以外はアクセス不可)

この3タイプのフィルタリングに加え、親権者が以下の制限を加えることができるものである。

(1)カテゴリ単位で制限をON/OFF (特定カテゴリ制限タイプのみ)

  • (1)特定URLの接続許可/拒否
  • (2)時間指定でEZwebの利用を許可

 なお、このサービスの利用にあたり、フィルター内容を親権者が承認する際は専用の管理者パスワードが必要と設定されている。申込時の管理者パスワードは、個人向けには「契約者の生年月日(例えば2009年1月1日生まれの場合「20090101」)、法人向けには、「お客さまコード」が初期設定で登録されるため、販売時には「管理者パスワードはすみやかに変更の上、親権者が管理するように」と奨励されている。


■ソフトバンク

この会社も前出の各社同様、法令に則り、購入時に利用者が18歳以下かどうかの確認をし、18歳以下の利用者には、親権者からの「不要申し出」がない場合、初期設定において「ウェブ利用制限」というサービスへの加入として扱われる。
ただし、この会社の特長として、フィルタリングサービスの基本対象を「20歳未満の子ども」としているところが挙げられる。利用者の年齢層により「ブラックリスト」あるいは「ホワイトリスト」形式によるフィルタリングサービスの利用を促進しており、サービスは2種類用意され、詳細は以下の通りである。
気になる点としては、機種によって受けられるサービスの範囲が若干異なるという注意点もある。
また、注目すべき部分としては、昨今普及してきたiPhoneに対するフィルタリングサービスも提供が始められていることも挙げられるだろう。

(1)ウェブ利用制限【softbank3G】(月額使用料は無料)

 20歳未満の利用者に対して推奨しているフィルタリングサービス。アダルトサイトや出会い系サイトの他、コミュニティサイト(SNS、ブログ等)や掲示板などの「特定のURL」へのアクセスを制限する「ブラックリスト」形式のサービスである。
なお、このサービスに申し込んだ場合、自身で作成したHPや学校、塾等のサイトも含め、 一般サイトにはアクセスできなくなる可能性がある。
また、家族や友人間で利用している場合でも、コミュニティサイト(SNS、ブログ等)や掲示板等も基本的に全て利用できなくなる。ただし、EMAで認定されたサイトへのアクセスや顧客サポートサイトへはアクセスできる。

 なお、この会社についても、「制限される特定のURL」とは、他社同様「ネットスター株式会社」の基準に基づいており、以下のカテゴリに分類されたサイトが登録されている。

  • 不法(違法と思われる行為、違法と思われる薬物、不適切な薬物利用)
  • 主張(軍事・テロ・過激派、武器・兵器、誹謗・中傷、自殺・家出、主張一般)
  • アダルト(性行為、ヌード画像、性風俗、アダルト検索・リンク集)
  • セキュリティ(ハッキング、不正コード配布、公開プロキシ)
  • 出会い(出会い・異性紹介、結婚紹介)
  • ギャンブル(ギャンブル一般)
  • コミュニケーション(ウェブチャット、掲示板、IT掲示板)
  • グロテスク(グロテスク)
  • 成人嗜好(娯楽誌、喫煙、飲酒、アルコール製品、水着・下着・フェチ画像、文章による性的表現、コスプレ)
  • オカルト(オカルト)

(2) Yahoo!きっず【softbank3G】(月額使用料は無料)

 あらかじめソフトバンクが登録したサイトのみにアクセスできる、子ども向けコンテンツを中心とした「ホワイトリスト」形式のフィルタリングサービス。小学生が主な対象となっている。

図鑑やクイズ、占いなどの子ども向けコンテンツを用意している。

このなかの「マンガ安全ガイド」のサイトでは、小学生でもケータイマナーも学べるよう工夫されているのもこの会社のサービスの特長であろう。

また、こうした子ども向け一般サイトのメニューリストや、もしもの場合の災害用伝言板などが、メイン画面に表示される「Yahoo!きっず契約」はソフトバンクモバイルのみの提供である、とも謳っている。

なお、このサービスの解約を希望する場合には、親権者がソフトバンクショップに来店して手続きを行うこととされている。

以上2項目が主なフィルタリングサービスとして紹介されているが、最近の商品である「iPhone」についてもアクセス制限は設けられている。

(3)子どもが「iPhone3 3G」を使用する場合のフィルタリング

 この場合にはまず、webブラウザである「Safari」の機能制限を行うことでアクセスの制限をする(店頭側で行うこともできる)。次に、APPストアより「Yahoo!きっずアプリ(無料)」をインストールすれば、子ども向けコンテンツのみに接続を限定するサービスが受けられる。ただし、このアプリのインストールは利用者が行うよう設定されており、消費者向けにの説明にはあまり詳しく書かれていないので、購入時の確認が必要だろう。

(4)インターネットアクセス制限【softbank6・5・4・3・2シリーズ】

 このシリーズの機種に関しては、インターネットサイトへの、URL直接入力によるアクセスを制限できるサービスを提供している。このため、直接アクセスだけでなく、URLリンク付きメールからのインターネットアクセスを防止することができる。ただし機種により規制内容が異なるので注意が必要である。


■ウィルコム

 この会社が扱う機種はPHSであるが、法令に則り、購入者が成人の場合においても、利用者が18歳未満であるかどうかの確認は行われる。親権者から「申し込み不要」の申し出がなければ、自動的にこのアクセス制限サービス加入の手続きとして扱われるのは、他社と同様である。

他社との相違点としては、アクセス制限に関するサービスが「ブラックリスト」形式によるフィルタリング1種類のみの提供となっていることである。

(1) 有害サイトアクセス制限サービス(月額使用料は無料)

 出会い系サイトやアダルトサイトなど、子どもにとって不適切とされる「アクセスが制限されるウェブサイト(※1参照)」へのアクセスを制限することができる。安心してPHSでインターネットを利用できるよう登録を推奨している。

ただし、ウィルコム以外のプロバイダからインターネットに接続した場合には、制限規制が適応されないことに注意が必要。なお、子ども向け機種(例:papipo)や、nico+など、ブラウザ非搭載電話機に関しては、このサービスを申し込まなくても有害サイトに接続されることはない、と謳われている。

また、この会社が提供するフィルタリングサービスで閲覧不可となっているウェブサイトのうち、EMAに認定されたウェブサイトについては、順次閲覧可能となる。

なお、EMAによる「認定サイト情報」公開後、ウィルコムの電話機から該当ウェブサイトが閲覧できるようになるまでには約10日程度かかるとの記載がある。

※1「アクセスが制限されるウェブサイト」

「有害サイトアクセス制限サービス」においても、「ネットスター株式会社」の基準に基づき、以下のカテゴリーに分類されたウェブサイトへのアクセスが制限される。

  • 不法(違法と思われる行為、違法と思われる薬物、不適切な薬物利用)
  • 主張(軍事・テロ・過激派、武器・兵器、誹謗・中傷、自殺・家出、主張一般)
  • アダルト(性行為、ヌード画像、性風俗アダルト検索・リンク集)
  • セキュリティ(ハッキング、不正コード配布、公開プロキシ)
  • ギャンブル(ギャンブル一般)
  • 出会い(出会い・恋人紹介、結婚紹介)
  • グロテスク(グロテスク)
  • オカルト(オカルト)
  • コミュニケーション(ウェブチャット、掲示板、IT掲示板)
  • 成人嗜好(娯楽誌、喫煙、飲酒、アルコール製品、水着・下着・フェチ画像、文章による性的表現、コスプレ)

■イー・モバイル

 この会社でも前出の会社同様、法令に則り、利用者が18歳未満かどうかを確認し、「EMnet」の契約時に親権者の「申し込み不要」の申し出がない場合、原則としてフィルタリングサービス加入手続きが取られる。

ただし、この会社ではソフトバンク同様「20歳未満の利用者」をフィルタリングサービスの対象として加入を推奨していることが特長として挙げられるだろう。

またこの会社も、出会い系サイトやアダルトサイトなど、子どもにとって不適切とされる「アクセスが制限されるウェブサイト(※1参照)」へのアクセスを制限する「ブラックリスト」形式のサービスのみを提供しており、「EMnet」契約時に親権者などの意思表示がない場合は、原則として、以下の「Webアクセス制限」適用となる。 なお、この「EMnet」契約は月額使用料が税込み¥315かかることも申し添えておく。

(1)Webアクセス制限(申し込みが必要。月額使用料:無料)

 インターネット接続サービス「EMnet」を利用する際、出会い系サイトやアダルトサイトなど、「青少年にとって不適切なWebサイト(※1参照)」へのアクセスを制限することができるフィルタリングサービス。

契約者の年齢にかかわらず、主な利用者が18歳未満で「EMnet」へ加入する場合は、原則「Webアクセス制限」が適用される。 また、20歳未満の利用者が「Webアクセス制限」の解除を行う場合は、親権者などの意思表示が必要となる。

※1「青少年にとって不適切なWebサイト」

これは、「ネットスター株式会社」より提供されたURLデータベースに登録されているサイトへのアクセスを制限するものである。

対象カテゴリ 不法、主張、アダルト、セキュリティ、ギャンブル、出会い、グロテスク、オカルト、コミュニケーション、ライフスタイル、宗教、政治活動・政党、成人嗜好。
ただし、本機能は「ネットスター株式会社」より提供されたURL データベースに登録されているURL情報に基づきサイトへのアクセスを制限するものであり、サイトの内容を個別に確認し、アクセスを制限するものではなく、検索サービスで一般サイトを検索してアクセスする場合などは、上記対象カテゴリに該当するサイトであっても表示される場合があることに注意が必要である。

 他社と大きく異なる点としては、フィルタリングサービスに関する消費者向けの説明文中に「アクセス制限されているサイトであっても『EMA』の認定サイトにはアクセスできる」という記述がされていないことと、参考サイトとしては

「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律(青少年インターネット環境整備法)に関する内閣府WEBサイト」のみが紹介されているという2点が挙げられることだろう。
http://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/index.html